au格安SIMの検討
■ auマジック
現在使用中のau版iPhone6の契約が、あと2ヶ月弱でちょうど1年を迎えます。
なぜ1年を気にしているかというと、契約から1年限定の割引「auにのりかえ割¥1,000」が終わるため、現状の月々約5千円の料金が6千円に上がってしまうためです。
auスマホ料金マジックで、通話定額の「スーパーカケホ」を外そうが、「テータ定額」のデータGB量を下げようが、絶対に月額料金が下がりません。本当によく出来た料金体系です。
現状 データ定額5GB | 13ケ月目以降 データ定額5GB | データ定額3GB | データ定額1GB | |
基本料金 | 1,700 (スーパーカケホ) | 1,700 (スーパーカケホ) | 1,700 (スーパーカケホ) | 1,700 (スーパーカケホ) |
LTE NET | 300 | 300 | 300 | 300 |
データ定額 | 5,000 | 5,000 | 4,200 | 2,900 |
auにのりかえ割 | -1,000 | 0 | 0 | 0 |
毎月割 | -1,320 | -1,320 | -1,320 | 0 |
合計(税不含み) | 4,680 | 5,680 | 4,880 | 4,900 |
- auマジックその1
スーパーカケホ(1,700円)を外して一番安いLTEプラン(934円)すると、データ通信はLTEフラット(5,700円)しか選べなくなり、料金がとんでもなく高くなる - auマジックその2
データ定額を3G(4,200円)から1G(2,900円)にすると、データ料が減っても毎月割1,320円がなくなるため、わすかながらかえって料金が高くなる。
ということで、総務省のご指導の通り「ライトユーザー向けなどで月額5,000円を下回るような低料金プラン」を頑に守ろうとするとても強い意思が見え見えです。うまく出来ています。
総務省さん、これ気づいてます?まあ、端末購入時の割引をなくせと言っているから、全てのメニューでも「毎月割」を残せとは言えないですね。
でも、通話定額なしでもデータ定額のGB数を選べてもいいと思いますけど。どうおもいます、総務省さん?
■ それでは芸が無い!?
まあ、月々のデータ量は多くても1GBを軽く超えるくらいなので、順当に考えるなら「データ定額3GB」でしょうね。
でも、基本料金込みの「スーパーカケホ」1,700円はともかく、「データ定額」で1GB=2,900円&3GB=4,200円って、格安SIMの軽く3倍以上ですよね。ちょっと・・・、です。
■ それでは格安SIMってどう?
au系格安SIMも多少選択肢が増えて来ていますので、ちょっと検討してみましょう。
UQ mobile | mineo | IIJ mio | Fiimo | |
iPhone6動作確認 | - | OK | - | OK |
音声SIM基本料金 | 2,980円(*1) | 1,510円 | 1,600円 | 1,600円 |
通話定額 | 90分付き(*2) | 30分:840円 60分:1,680円 | 700円分付き 5分掛け放題:830円 | - |
データ通信 | 2GB付き | 3GB付き | 3GB付き | 3GB付き |
テザリング | NG | NG | NG | NG |
*1:auからの乗り換えだと割引適用外
*2:2017年3月以降は、月次単位の無料通話料は終了となり、1回あたり5分以内の国内通話が無料
*2:2017年3月以降は、月次単位の無料通話料は終了となり、1回あたり5分以内の国内通話が無料
肝心のiPhone6での動作確認を表示しているのは、mineoとFiimoだけです。同じauのSIMを使っているのに、この差はなぜでしょう?
■ ここでauのSIMについてお勉強
以下の出典は、「SIMチェンジ 格安SIMに移るならSIMの違いを良く知ろう!完全版」です。
(1)NTT docomo
- ドコモのSIMカードは大きさは3種類
- カードのサイズさえスマホの仕様とあえば問題なく使える(3G通信でも、LTE通信でもVoLTE通信でもSIMカードの違いは大きさだけ)
- 契約情報をドコモのセンターでコントロールし制御しています
利用する側にとって、とてもシンプルですね。
(2)au
- auのSIMカードは2016年3月の時点で6種類になります(大きさ3種類に加え、ICチップの違いがあり、合計6種類)
- auでは、3G専用のSIMカード、LTE専用のSIMカード、VoLTE専用のSIMカードとICチップにも違いをつけています
- auからau回線の格安SIM(mineo、UQ mobile)に乗り換えようとするなら、LTE専用のどの大きさのSIMカードなのか、VoLTE対応のnanoSIMカードなのかを区別する必要があります
iPhone6の場合サイズはnanoなので、○付き番号の6番の「LTE対応nano SIM」か、9番の「VoLTE対応nano SIM」のいずれかになります。
手持ちのiPhone6の場合、SIMカードを取り出して見ると、○付き番号の6番と書かれており、「LTE対応nano SIM」であることが確認出来ます。
どうもこの「普通のLTE対応かVoLTE対応か」がポイントのようですね。
(3)Softbank
特に調べる必要もないので詳細は省略しますが、とっても複雑なようです。
■ では、UQ mobileではどうでしょう?
「Try UQ mobileレンタル」のページを見ると、nano SIMとマルチ・nano SIMの2種類があります。サポートの方に色々お聞きした結果、前者がauでいう6番の「LTE対応nano SIM」、後者が9番の「VoLTE対応nano SIM」になるようです。
更にサポートの方からの情報で、WebにはiPhone6の動作確認を表示していないが、テザリングとキャリアメールを使えない以外は、音声/SMS/データ通信とも利用可能とのことでした。
サポートの方のご紹介により、「LTE対応nano SIM」をレンタルさせていただき、問題なくSIMを認識し、SMS/データ通信とも利用出来ることを確認しました。(注:レンタルSIMの場合、SMSとデータ通信のみ利用可能で、音声通話は出来ません)
左:UQ mobileのSIMを指した状態(プロファイルインストール前)
中央:UQ mobileでのスピードテスト
右:auでのスピードテスト
中央:UQ mobileでのスピードテスト
右:auでのスピードテスト
複数回測定してみて、通信速度はUQ mobile<au、アンテナピクトによる受信状態はUQ mobile<auでしたが、その差は特に気になるレベルではありませんでした。
■ 次に、IIJ mioではどうでしょう?
IIJ mioの「よくあるお問い合わせ」によると;
mioモバイル タイプAをご利用の場合
SIMロック解除を行ったauのVoLTE対応端末
技術適合基準に適合した(技適マークの付いた)VoLTE対応SIMフリー端末
といことで、SIMロック解除にもVoLTEにも対応してないiPhone6Sはダメみたいですね。IIJ mioではauでいう9番の「VoLTE対応nano SIM」の提供だけみたいです。
■ 費用検討
それほど通話料は多くないとは言え、30秒20円の通話代金を気にしながら使うのは嫌なので、3月から通話定額が開始されるUQ mobileで費用計算してみましょう
(1)初期費用・・・合計1万3千円
- au解約違約金 :1万円
- au NMP転出手数料 :3千円
- UQ mobile SIM代金 :0円(年内契約なら3千円分のギフト券でキャッシュバック相当)
(2)月額費用・・・差額2千円/月
- 現状のau契約を維持 :5千円
- UQ mobile :3千円
auの契約残り期間が12ヶ月なので、月々換算で差額は1千円程度ですね。微妙な感じです。
以前使っていたauのガラケーをまだ持っているので、これに機種変更するとau解約違約金1万円とau NMP転出手数料3千円が浮きますが、auの機種変更手数料の3千円が新たに発生しますので、初期費用は6千円まで圧縮出来ます。でも、これでも月々換算で差額は1.5千円程度で「二個持ち」の面倒さが出て来ます。これはこれでまた微妙です。
■ 結論
1年後の乗り換えや新機種への変更まで考えておく必要がありそうですね。
今後の総務省の縛りの状況にもよりますが、auからdocomoへの乗り換えと、UQからdocomoへの乗り換えだと、新機種代金や月額使用料の割引が異なってくる可能性は十分あります。
ここで1万円から1.5万円程度を削減出来ても、乗り換え/新機種の購入時にそれ以上のデメリットがあると困りますので、もう少し検討してみましょう。1月中に結論を出せればいいので、まだ時間はあります。
■ 2016/12/25追記 mineoの件
mineoより
と発表がありました。ポイントは;
- 5分以内なら何度かけても月額850円
- 専用アプリをダウンロードし、アプリから発信
- 発信先には発信元の090番号がそのまま表示
- フリーダイヤル、ナビダイヤル、110番などの3桁番号への発信はできません。通常のダイヤル機能で発信は可能です。
データ3GB+音声契約が1,510円なので、合計で2.360円です。「110番などの3桁番号への発信はできません」とのことですが、緊急時に通話料を気にすることは無いので、普通の音声回線で掛ければOKです。(通常のダイヤル機能で発信は可能です、って書いてある通りですね)
ところでこれってIPフォンの回線ではなく、楽天電話の等に音声回線を使う通話で、プレフィックスを勝手に付けてくれるアプリを使うんでしょうか?
mineoのSIMはAmazonでも千円以下で安売りしてますし、auと月額で3千円程度の差額が出ます。(1年間で3万6千円は大きいですよね)
選択の余地が少し広がりました。
■ おまけの課題
iPad mini3に刺している、雑誌のおまけについていたSonetのゼロSIMですが、この数ヶ月ずっと、異様なくらい遅いというか、LTE接続が不安定です。
一旦機内モードにして通信を切り、再度機内モードを解除して接続し直すと、暫くは3Gで通信しその後LTE接続が復旧しますが、翌日使うとまた同じ状態です。
どうにもならない時や急いでいる時は、iPhone6のau回線からテザリングして耐えてますが、こうなると格安SIMでテザリングが使えない場合、結構大きな支障となります。
まあ、雑誌の付録として今年1月から使い始め、毎月制限内の500MB以内に押さえて運用しており、結果1年間1度も料金を払ってないため、Sonet側から制限を掛けられているのかも、なんて疑ってしまう今日この頃です。
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